父親ネットワーク北海道「全体交流会」御礼
「いじめ」ついて、真剣に語り合いました
2012年10月6日、父親ネットワーク北海道「第一回全体交流会」を開催しました。最北の地・稚内市での開催でしたが、苫小牧や札幌から駆け付けてくれた仲間たちによって、熱い議論を交わすことができました。全体交流会での意見交換は、「いじめに対して親としての課題・学校との連携」をテーマに行いました。いじめを苦に、子どもたちが命を絶ってしまうという事件が起こっています。我々大人は、いじめに対し、「しょうがない」、「大人にだっていじめはあるし・・」といったあきらめの気持ちも入りまじり、正面から向き合うことを避けてしまうことがあります。しかし、本当にそれでいいのでしょうか。解決策が簡単にみつかるものではないことは分かっていますが、少なくともいじめの問題から目を背けない姿勢だけは子どもたちに示したいと考え、今回「いじめ」について真正面から議論しました。
来賓として参加いただきました稚内市教育相談所・平間信雄所長より交流会の感想が寄せられました。我々の思いを汲み取っていただいた感想文は、ぜひ、多くの方々にも読んでいただきたいと思っております。平間先生より了解をいただきましたので、HPで紹介させていただきます。
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10.6父親ネットワーク北海道 全体交流会の感想
稚内市教育相談所 所長 平間信雄
1,『大人』に鋭いメスが!
「いじめについて語ることを大人が避けていないだろうか」
「この全体交流会であらゆる角度から話し合ってほしい」と丸山会長が問いかけ、二つの分散会に別れて話し合いが始まりました。
・大人社会が開発したネット社会。犠牲になっている子どもたち。大人が作り替えよう。
・いじめは『ある』という前提で家庭教育をすべき。その内容は『救う勇気』を教えること。
・核家族時代は、権利を主張するが義務を果たさない大人が増えている。
・『逃げる父さん、必死の母さん』これが家庭の実態。愛を育てよう。
・処方箋のない課題だ。幸せの方程式はない。親の日々のふれあいが大切。
大人のあり様、家庭のあり様、学校・地域のあり様に意見が集中しました。
批判や告発ではなく、あるべき方向や活動のあり方を話す父親の方々に感心し、私も真剣に考えることができました。
2,『サンマ』のメッセージ
「大人社会をつくりかえよう。未来ある子どものために大人の立場や信条の違いを乗り越えて、今すぐできるところからはじめよう。」参加者の心が膨らみました。
共通する心の膨らみは、三つのメッセージでした。
① 大人の『仲間』をつくろう。
私たち大人は、出会いや語り合いの勇気を少しずつ育て合う仲間をつくろう。
仲間との響き合いが元気の原動力。
孤立した大人社会から抜けだし、大人同士のつながりで元気を再生しませんか。
② 子どもの『空間』をつくりかえよう。
子どもは三つの空間(家庭・学校・地域)で育ちます。
この空間をつくりかえるのが大人の役目。
批判や対立ではなく、連携と共同の取り組みを交流しませんか。
③ みんなで『時間』を創ろう。
忙しい世の中です。大人も、ついついサボりたくなります。
時間を創る大人の葛藤が必要。
子どもは懸命に生きています。子どもに負けないためには、子どもの顔が見える『三間の時間』をもっと創りませんか。
3.『三間』の運動の広がりを
日本最北端・稚内で語り合った札幌・苫小牧・稚内のおやじたち。
「小さな輪から大きな輪へ」~築こう親連携~をテーマに『三間』のネットワークの活動が交流されました。子ども達の成長を温かく見守る環境づくりの運動。それは、おやじネットワークの『三間』の運動であることを学びました。
改めて役員・事務局・参加者の皆様に心から感謝申し上げます。