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「人のふり見て我がふり直せ・・・るか?」

                                           佐々木 宏志(父親ネットワーク北海道副会長)

   数多ある世のおやじ達のホームページの中から父親ネットを見つけ出し、さらにはこのエッセイコーナーをご覧いただいている方には「何を今さら」と言われる話題です。

 突然ですが、皆さんは「叱る」と「怒る」をきちんと使い分けていますか?手元にある何冊かの辞書を総合すると、大体次のように記述されているようです。

「怒る」→腹を立てる

 「叱る」→戒める

 私流に解釈すれば、子どもが危険な行動をした際に、「(自分の感情に支配されて)危ないだろう!!」って叫んだりするのが前者。「何がどう危ないのか。だからやってはいけないよ」と諭すのが後者。

 「上手な叱り方」って本はありそうな気がしますが、「上手な怒り方」って本は無さそうですよね。と言えば理解していただけるでしょうか?ご理解いただけたのであれば、お手元のガッテンボタンを押してください。

 おやじクラブの行事、我が家で良く遊びに行く五天山公園でも見かけます。「怒っている」お父さんお母さん。第三者の立場としては、「何もそこまで言わなくてもいいんじゃない?」と思うことしきりですが、時と場所を変えれば、それって私もやっていることなんですよね・・・

 自分自身に後ろ暗いところがあるので、公衆の面前で子どもを怒っているお父さんやお母さん、私と同じような口調で弟妹を怒る我が家の長男坊を見るとドキッとさせられます。

 で、反省するんです。「こんな怒り方って無いよなぁ。失敗したなぁ」って。そして、思うんです。「次はきちんと“叱ろう”」って。直そうとはしているんです。

 でも、「次」の場面は大体、自分自身仕事でとても疲れていて、精神状態(機嫌)が悪い時に起きます。そしてまた、“怒って”しまう。負のスパイラル。

 我が子たちよ。頼むから、何か悪いことをする時は父ちゃんの機嫌が良い時にしてくれ!次はきちんと“叱る”から。

 あ、世のお父さんお母さん。二人で一緒に怒っちゃったらダメですよ。どちらかがフォローして(叱って)下さいね。