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Essay 「時間は作るもの」

                         佐々木宏志 (父親ネットワーク北海道 副会長)

 父親ネットワーク北海道のホームページ立ち上げにあたり、拙文を寄せます。私に関する情報は役員紹介のコーナーに譲るとして、まずは私が所属する「平和幼稚園おやじクラブ」について若干の宣伝を。

 おやじクラブは平成3年に幼稚園の要請を受けて発足した、“子どもと遊びたい”、“子どもを楽しませたい”、“ついでに自分も楽しみたい”おやじ達の集団で、設立20周年の記念祝賀会を昨年行いました。幼稚園の先生方からの多大なご協力はありますが、人事・会計とも完全に独立した任意団体で、田植え・稲刈り、キャンプ等の独自行事のほか、もちつき大会等の園行事のお手伝いもしています。

なんだかんだで、行事は月1ペースとかなりハード。平成24年度は新旧会員合わせて70名で走り出したところです。

 さて、おやじクラブの明文化されたモットーは、「来られる時に来る。来たら楽しむ」です。おやじの本分は家族を養うこと。仕事が忙しいのはお互い承知の上。行事だろうが会議(飲み会)だろうが、「来られる時に来て、子どもと(自分も)楽しんでね!!」っていうのが趣旨です。

これはこれで良しなのですが、裏を返せば、「忙しい時は来られない?」。しか~し、これっておやじ本位のモットーでは?

 おやじクラブの行事は、おやじと子どもが一緒に参加することが大原則です。このため、子どもが楽しみにしていた行事であっても、おやじの急な仕事で欠席せざるを得ない状況では「子どもが泣く」事態が頻発し、問題となっていました。

 これを打開すべく、3年前からは「おやじにやむを得ない状況が発生した場合には母親の引率(参加)を認める」との内規が出来ました。

 では、子どもを悲しませないようにするには、どうすれば良いのでしょうか?この問いに対する一つの回答が、明文化されていないモットー「時間は作るもの」です。

 業種・業態により一概には言えませんが、皆さんは子どもと触れ合う時間を作る努力をしていますか?「疲れているからできません」、「(他の)仕事で忙しいからやってません」。家族には通用するかもしれませんが、上司や取引先にこれらの言葉を発したことがありますか?言っちゃったら社会人失格だけどね。

 作る努力をしなければ、子どもと楽しむ時間は永遠に得られません。忙しければ忙しいほど、時間の捻出には職場と取引先の理解と協力が必要です。

 本当に大事なのは、これらを得る努力と姿勢ではないでしょうか?結果、努力が報われなくても、その姿は子どもに伝わります。私の経験では、子どもは結構見ているものです。

 大人でも子どもでも、人間って甘えやすいところには甘えちゃうんですよね。おやじが一番甘えやすいのが、子ども(を主体とした家族)かもしれません。でも、疲れていることを理由にダラダラした週末を過ごすより、子どもと遊んだ後のほうがスッキリした気分で月曜日を迎えられるのも、また事実です。肉体的な疲労は年齢のためですよ(爆)。

 え、私?永遠の甘えん坊からそろそろ卒業しないとね(100%自戒の念を込めて)。